昭和時代の少女漫画は、今なお多くのファンに愛されています。
昭和の少女漫画は、現代の漫画とは異なる独特の魅力を持ち、読者に夢と感動を与え続けています。その時代特有の表現やテーマは、今読んでも新鮮で心に残るものがありますね。
特有の魅力でもある、昭和の少女漫画あるある、ポイントをまとめてみました。
昭和の少女漫画あるある
昭和の少女漫画あるあるですが、当時の人気とインパクトが強い『ガラスの仮面』『キャンディキャンディ』に代表されるようなものが、昭和あるあるとして多くの人の印象に残っています。
大きな目と華奢な体型
昭和の少女漫画のキャラクターは、大きな目と細い体型が特徴。これにより、表情豊かでドラマチックな物語が描かれました。
特に目・瞳は、少女漫画特有の目の中に星が描かれていることが多い時代でした。
作者によっては目が顔の半分を占めているくらいのキャラたちも。
キラキラお目目が流行でした。
眼の中にいくつもの星。
「目が怖いくらいキラキラしてる」という意見も。
花とキラキラ効果
感動的なシーンやロマンチックな瞬間には、花やキラキラ効果が多用され、読者を魅了する演出がなされていました。
王道は背景が薔薇。
ヒロインも相手役も悪役もバックに花を背負ってるくらい、背景に花が描かれていました。
さらに嬉しいときに主人公が走り出すと周りに花や小鳥が飛ぶような描写も。
一途な恋愛物語
純粋で一途な恋愛が主題の作品が多く、キャラクターの切ない恋心に読者は共感しました。
ドラマチックな展開
運命的な出会いや突然の別れ、秘密の恋など、ドラマチックなストーリー展開が多く見られました。
主人公がやたらと運命に翻弄される
教訓を含むストーリー
友情や家族愛など、教訓を含んだストーリーが多く、心温まる結末を迎えることが多かったです。
12等身など体型がヤバイ
脚が身体の半分以上
昭和の少女漫画あるある
パンを加えて遅刻ダッシュ
遅刻しそうな主人公・ヒロインがパンをくわえてダッシュ
イケメンとぶつかって恋に落ちる。
今では体罰といわれる描写・差別用語も
スポーツ系は今の時代なら体罰と言われそうなことやらされていたりします。
また昭和の時代は良くも悪くも表現が自由すぎて差別用語も出てくることがあります。
今では放送禁止用語になっているものや配慮して使わない言葉も、当時は許されていた・配慮がなされずあけすけだったものがあります。
今の時代だったら裁判沙汰になる内容が多かったりします。
白目
心理的な大ダメージを受けた際の描写では、白目になる表現方法が確立されていて少女漫画でも多様に使われていた印象があります。
とにかく感情が高ぶると白目の描写、それが昭和の少女漫画の代表的な特徴とも言えます。
恋のライバルが美人
生徒会が異常な権力を持っている
生徒会の力が異常に強い。
風紀委員もね。
生徒会の手下みたいな役割で、タバコくわえた不良も
「まずい、風紀が来やがった」
と退散する。
昭和の少女漫画あるある・主人公ヒロイン
昭和の少女漫画あるある・不良役&意地悪役
昭和時代の少女漫画には、一風変わった学校生活が描かれることがよくありました。
その代表的な要素が「番長が学校を牛耳る」というシナリオです。これはまさに昭和の少女漫画あるあるの一つと言えるでしょう。
番長が学校を牛耳っている
- カリスマ的番長の存在: 学校の秩序を支配するカリスマ的な番長が登場し、彼女(または彼)の周りには常に緊張感が漂っていました。
- 独自のルールと秩序: 番長は独自のルールや秩序を持ち、それによって学校の日常が大きく影響を受けていました。
- ヒロインとの関わり: 物語の中でヒロインが番長と関わりを持つことで、様々なドラマが生まれます。番長とヒロインの間には、時に友情や恋愛が芽生えることも。
- 番長の変化: 物語が進む中で、番長のキャラクターに変化が見られることも一つの特徴です。ヒロインとの出会いを通じて、彼らの内面や過去が明らかになり、より深い人物像が描かれます。
このように、昭和の少女漫画では番長が学校を牛耳るという設定がよく使われ、それが独特の世界観とドラマチックなストーリーを生み出していました。今とは異なる学校生活の描写は、昭和の少女漫画ならではの魅力と言えるでしょう。
不良は口に葉っぱをくわえている
昭和のマンガに出て来る不良は口に葉っぱをくわえている。
もともとは「木枯らし紋次郎」ってドラマの主人公がくわえていたのが流行、マンガの不良役のイメージにに反映されたようです。
暴走族
昭和時代の少女漫画には、「暴走族」という特有の要素が頻繁に登場します。この象徴的な存在は、当時の少女漫画において一種のアイコン的な役割を果たしていました。
- 暴走族のカリスマリーダー: 昭和の少女漫画における暴走族のリーダーは、強いカリスマ性を持ち、しばしば物語の中心人物として描かれます。
- ヒロインとの出会い: 暴走族のリーダーと純粋なヒロインとの出会いは、ドラマの発端となることが多く、互いに影響を及ぼしながら成長していく様子が描かれます。
- 反逆の象徴: 暴走族は、昭和時代の少女漫画において、若者の反逆心や自由への渇望を象徴する存在として扱われ、そのスタイルや行動は独特のカルチャーを形成していました。
- 感動的なストーリーライン: 暴走族をテーマにした少女漫画は、感動的で心温まるストーリーが多く、時には社会の窮屈さから逃れる若者の姿を描いていました。
昭和の少女漫画における暴走族の描写は、当時の若者文化を反映したものであり、今でも多くのファンに愛されています。
意地悪役はつり目で黒髪天パそばかす
昭和時代の少女漫画には、独特のキャラクター描写がありました。その中でも特に印象的なのが、意地悪役の特徴です。多くの場合、この役はつり目で黒髪の天パ、そしてそばかすを持つキャラクターとして描かれていました。これらの特徴は、キャラクターの性格を視覚的に表現するための手法として用いられ、読者に対してそのキャラクターの役割を明確に伝える役割を果たしていました。当時の少女漫画におけるこの表現方法は、現在見てもその時代特有のスタイルとして感じられ、懐かしさを感じさせます。
嫌がらせが犯罪レベル
昭和時代の少女漫画には、イケメン好きな女は嫉妬から主人公に嫌がらせで靴の中に画びょうなどを入れたり、金持ち女の場合男の取り巻きに犯罪もどきをさせるといった描写があります。
モブキャラが登場人物にする嫌がらせの描写が時に犯罪レベルにまでエスカレートすることがあります。
これらの物語は、主にヒロインが学校や社会生活の中で直面するさまざまな困難を、極端に強調して描くことで、感情的な盛り上がりを作り出していました。
時には、いじめや嫉妬による執拗な攻撃が、現実離れしたレベルにまで達することも。昭和の少女漫画におけるこのような描写は、今読んでもその時代特有の演出として目を引き、読者に強い印象を残します。
昭和の少女漫画あるある・キャラクター
幼馴染
- 幼馴染みと部屋の窓が向かい合わせで2階から行き来する(実際やるとめちゃくちゃ怖そうですよね…)
- 大体幼馴染とくっつく
メガネを外すと超美人
みつあみほどいて、眼鏡を取ったら美人
おっちょこちょいキャラ・ドジっ子キャラ
丸眼鏡、そばかす、癖毛を三つ編みでブックバンドを抱える女の子はおっちょこちょい設定。またはドジっ子キャラ
お金持ちキャラ
ものすごくお金持ちなのに何故か公立高校に通う者がいる。(代表的な例が『お蝶夫人』)
ヒステリックな教師
ヒステリックな女教師
◯◯女史・◯◯さま
- 生徒会役員や部活動の部長の女子は、「○○女史」って呼ばれてる。
- 憧れの存在は同じ学年でも「○○さま」って呼ばれる。
そのほかのあるあるキャラ
- 学ランに制帽、斜めがけの白いカバン、そして足元は下駄。
- 無口な男がモテるイメージ
- 縦ロールの髪型
- 巻き髪。おリボン。
- 下駄を履いているキャラがいる
- 頑張り屋さんキャラ
- 涙もろいキャラ
- 勧善懲悪。良いか悪いか。グレーな立ち位置のキャラがあまりいなかった。
- 転校生は、クラスに嵐を巻き起こす。
- 病弱キャラは大抵「うっ…ゴホゴホ」と咳をする。おさげ姿で浴衣。
- カップルでおっちょこちょいな女の子が、男に「こいつぅ~っ。」とおでこを、軽くつつかれる。
- 出生の秘密が過酷過ぎる。屈折した愛情を含め、やたらモテモテ
- 美人とブスの格差がひどい
- 日本人でも金髪。名前が西洋人風orハーフ設定
- ヒロインが好きになる男の子は天涯孤独
- 少女漫画の主人公がモテモテ、ライバルの性格が悪い、本命がくっついたあとは余り者同士がくっつくという設定は昔から変わらないね。
- 告白して両想い、キスしたら最終回
- ちょいちょい目が星になり口はペコちゃん。
- 大阪から来たという設定のキャラの関西弁がコテコテ過ぎておかしい
- 好きになった男性と血縁関係がある疑惑が浮上する
- 女性が異常におしとやか
- ヒロインの両親は海外で仕事の為、親戚に預けられる→ヒロイン転校→初日に出会う嫌な感じの男の子→同じクラスに!最悪!→下校の時に同じ道になる→ちょっと付いて来ないでよ!→ここ俺の家なんだけど?→…!!??
- ヒロインの家庭は、普通の中流層の設定のはずなのに、ヒロインが出てくるたびに、毎回服が違っている。2回同じ服は着ないというポリシーなのか、ハリウッドセレブ並みに衣装持ち。
- 幸うすい主人公が這い上がる(必ず貧乏かブス設定)
- 必ずめっちゃ美人かイケメンが1人はいる
- なぜかイケメンは主人公が気になってる設定
昭和の少女漫画あるある・セリフ&口調など
- 「○○君、○○したまえ」と声をかける男前の生徒会長。
- 「○○アルよ」という口調・口癖のキャラクター
- 「なにぃ!」
- あは♡
- つり上がったメガネした教育ママで、語尾は勿論「ざます」
- モチよ!
- できらぁ!
- ぬぬぬ!
- 女児の一人称は「アタイ」
- 子供キャラが「ちがわい!」って言ったりする。
- ○○っぺ、○○たん、○○ちゃま、あだ名のセンスが古い
- ひらがなが多く、語尾に「〜ネ」「〜ヨ」が付く。
昭和の少女漫画あるある・マンガ効果音
- ズコーーーー
- ムフ♡
- 「ドチン☆」ぶつかった時の効果音
- ガビーン!
- ケンカの効果音はポカスカ☆
昭和の少女漫画あるある・絵の表現
- 眼鏡外すと目が3みたいな形になっている。(3―3)←こんな感じですね!
- スクリーントーンの出番が少ない
- アミカケが丁寧
- 書き文字が可愛い
- 鼻がシュッとしてる
- コマ割りが小さかった
- 目の下にたて線
- ショックなことあると、背後にピシャーって雷
- 閃きの表現は「電球」
- 恋に落ちた時が分かりやすい。
昭和の少女漫画あるある・時代背景
公衆電話
家族に聞かれるとヤバイ電話は外の公衆電話からかける。10円玉は多めに用意しておく。後にテレホンカード。
体操着の違い
女子はブルマ姿がデフォルトでした。
ラブシーンの描き方
キスシーン→ページをめくったら、胸までシーツ
枠外にいる作者
枠外に書き込まれた作者からのツッコミ
男尊女卑な部分
男尊女卑というか、男はこうあるべき、女はこうあるべきという傾向が非常に強い。(男が生徒会長で、女が副会長など)
昭和の少女漫画あるある・まだまだあります!
- 主人公に恋人ができてうまくいき始めると、強気で積極的にアプローチしてくる新キャラクターが現れる。
- 日本人の設定のキャラクターが西洋人のような外見をしている。
- お嬢様キャラクターは特有の話し方をする。
- 中学生でもバイクを乗り回せるほどルールが緩い設定。
- セーラー服の下にスリップがチラ見えするシーンがある。
- 実は生き別れの兄妹だったという展開。
- 主人公やその恋人が白血病になる。
- 最初は争うが徐々に好きになる関係の展開。
- ヒロインのライバルは美人で黒髪パーマとホクロが特徴。
- 同じ服を着続けるキャラクターがいる。
- 不良キャラの家庭環境は厳しく、姉が保護者役。
- スカートから白いペチコートやスリップが見える。
- 昭和の漫画の典型的なご都合主義展開。
- 不良キャラが野良猫にだけ優しい一面を見せる。
- 生徒会長が「札付きのワル」とキャラを紹介。
- ヒロインが自分のパンチラを気にしない。
- 決まったフレーズや決断を促すセリフが頻出。
- イケメン限定でモテることを指摘するコメント
- 昭和のマンガに見られる多層ペチコートのファッション
- 中年でも美形なキャラクターの存在
- 主人公が「もう、私のバカバカ」と自己批判するシーン
- ヒロインが自分がモテていることに気づかない展開
- 昔のサスペンス漫画では殺人シーンが雑
- 美しい設定の中で突如挿入されるグロテスクな描写
- スポーツ漫画で練習しすぎて血を流すシーン
- 小学生の弟や近所の男の子が「○○坊」と呼ばれる
- ウサギ跳びやグラウンド整備をするシーンがセットで描かれる
- 空港での恋人追いかけシーン
- 外国人顔のキャラクターが出てくる
- 小学生が親の商売を手伝う
- パフパフするタイプの香水瓶
- 時代考証を無視した無国籍な世界観
- 動物と人間が会話するシーン
- 急いでいる時に蕎麦屋の出前にぶつかるシーン
- おじいちゃんキャラクターに仙人スタイルのロングヘアがある
- 法律を無視した描写
- おじいちゃんおばあちゃんでもシワがほうれい線だけである
- 転校生は大抵主人公の隣の席が空いている
- ヒロインが当て馬にキスされる、不良にビンタされる、本命の男が当て馬を殴る
- イジメが過激なレベル
- 二足歩行の動物が共存している世界
- 恋の相談やイライラした時にヌイグルミを相手にする
- 名前が派手だがDQNネームより品格がある
- 欧米崇拝の傾向、女性作家はヨーロッパ、男性作家はアメリカを好む
- 貧乏な娘がヨーロッパの貴族の息子に気に入られる
- アメリカ人を負かす日本の男性キャラクター
- 夜はネグリジェを着るキャラクターがいる
- 登場人物の夫婦喧嘩(漫才)が古くて寒いと感じる。
- お嬢様キャラクターが金髪で、不良キャラとして描かれる。
- 昭和の漫画では最終回がモヤモヤすることが多い。
- 金持ちのキャラクターはオールバックに口ひげ、母親はアップスタイルの髪型。
- キャラクターが常に同じ服を着ている。
- 小中学生でもスタイリッシュでお洒落な私服や制服を着ている。
- 金持ちキャラクターの設定が極端。
- キャンディキャンディは足長おじさんをオマージュしている。
- 男性キャラクターの足が異様に長い。
- キャラクターが急にギャグ調の三頭身になる。
- 女子キャラクターが賑やかなシーンで「わいのわいの」と表現される。
- 最終回は悲惨な結末が多い。
- 昭和の漫画は青春と甘酸っぱい恋物語が主流。
- 現代の漫画ではハッピーエンドが好まれる。
- 母親キャラクターの口調が独特。
- 少女漫画を描く男性作家が多かった。
- キャラクターが「ちぇっ」と言いながら缶を蹴るシーンがある。
- たまたま通りがかり好きな男の子の本心を知って誤解が解ける
- 教室に「大ニュース!」と入ってくる同級生がいる
- 先生への黒板消し攻撃が成功しやすい
- お寿司屋が女性教諭を覗くためにハシゴを使う
- 地味な眼鏡女子が眼鏡を取ると美少女に変わる
- 転校生に関する噂でクラスが持ちきりになる
- 異様に詳しいクラスメイトがいる
- 漫画家同士のメッセージが背景にローマ字で書かれることがある
- 主人公の親友がメガネ女子
- 恋人か友達か線引きが曖昧な「ボーイフレンド」「ガールフレンド」表現
- 金持ちの家にグランドピアノがある
- 集中線を多用する漫画
- イジメでトイレに水バケツが用いられたり、服が破られたりする
- 双子の女の子が主人公の漫画が多い
- 漫画の枠外に作者のコメントがよく書かれている。
- スケバンキャラが実は純情である。
- 表情がコロコロ変わる子供向けのノリ。
- 表情が豊かすぎると感じられること。
- びっくりするとキャラクターの目が飛び出る。
- キャラクターが「ガンバ!」と言う。
- 怒るとキャラクターの頭上から蒸気が出る。
- キャラクターの顔の半分が目で、瞳の中に星がキラキラ。
- 小学生女子がアイドル歌手という設定。
- 不良キャラクターが真面目に学校に通う。
- キャラクターがドレスを自作する。
- 主人公が小学生で恋愛や冒険をする。
- 最初の出会いは最悪だが、徐々に惹かれ合う。
- 軍人キャラクターが長髪。
- 手紙や靴に罠が仕掛けられること。
- バレエを始めたばかりのキャラクターがトゥシューズを履いている。
- 主人公が読んでいる本がローマ字の文章になっている。
- 主人公が平凡な顔立ちで、友達やライバルが美少女。
- お嬢様キャラクターが縦巻きロールの髪型。
- 朝食が洋食でカロリーが高い。
- 高校生キャラクターが30歳よりも貫禄がある。
- 家庭の経済格差が激しい設定。
- 怪奇ものの漫画が非常に怖い。