少女漫画雑誌なかよしで連載されていた『きんぎょ注意報!』。ギャク要素が多い漫画とはいえ一応少女漫画で恋愛的な話・エピソードがいくつかありましたが、きんぎょ注意報でカップルになっているのは誰と誰の組み合わせなのか?についてまとめてみました。
きんぎょ注意報|カップルは誰?
実は『きんぎょ注意報!』でカップルが成立している人たちは少ないです。
アケミちゃん&島くん
はっきりと「カップル」と公言しているのは、アケミちゃん&島くんくらいです。
ウシ男&ウシ子
ウシ男とウシ子は幼馴染カップルです。
きんぎょ注意報|カップル未満&恋愛関係は?片思いについても
葵ちゃん&ちーちゃん・菅平由梨香
葵ちゃんはサングラスを外すとイケメンかつ、根は優しい性格なので密かにモテています。
いつも葵ちゃんと口喧嘩している千歳も、葵ちゃんのシリアス顔にドキッとしたり、バレンタインの時にはわぴこが「葵ちゃんにチョコをあげる発言」をした時には動揺したり阻止したりしています。
また千歳の宿命のライバル・由梨香は、偶然にも遠足で都会ノ学園に来ていた葵ちゃんに一目惚れしてしまい、田中山に視察に行かせたりしています。
さらにこの時に千歳は都会ノ学園時代の元彼氏的な存在・浅羽くんに再会してしまい、浅羽くんを避けて遠ざけるために「私の彼氏!」と嘘をついて葵ちゃんを紹介してしまいます。その嘘の現場に居合わせた中には由梨香も!そこで完全に由梨香にとって千歳は恋のライバルにもなっています。
肝心の葵ちゃんは恋愛関係になるような好きな人はいない模様です。
秀ちゃん&海野民子・ウシ美&不良牛
海野民子とウシ美は秀ちゃんが好き。
民子は不良牛のしっぽを踏んでしまってタカられて助けてほしい時に、
ウシ美は焼きいも屋での買い物帰りで雨に遭って困っている時に、
救いの手を差し伸べたのが秀ちゃんでした。
民子もウシ美も、秀ちゃんの優しさに惚れました。
とはいえ仲の良い友だち同士でもあるので、恋敵として戦うことはまったくなく、お互いの恋を応援しつつ、お互い仲良く秀ちゃんにアプローチしています。
一方の秀ちゃんですが。
葵ちゃんとは違い、2人が自分のことを好きだということを認知している秀ちゃん。普段は特に意識することなく変わりなく接していますが、ロマンチックなムードや恋愛モードになる女子の前では困った顔に…。
そして不良牛はウシ美をアイドルのように思っているので、秀ちゃんがモテていることを面白く思っていません。かといって秀ちゃんがウシ美を悲しませるようなことも許せないため、秀ちゃんは何かと「板挟み」で困り果てることになってました。
溝口先生&小里先生
わぴこたちのクラスの担任・溝口先生は音楽の美人先生・小里先生が好きです。
小里先生は八方美人でもあるので、特定の人には恋愛感情を抱いていないようです。
きんぎょ注意報|わぴこの恋愛関係は?葵ちゃんや秀ちゃんとの関係も
結論からいえば、わぴこは最後まで恋愛的に特定の人を好きになることはなかった「奇跡の主人公」といえます。
当時の少女漫画雑誌といえば恋愛漫画が王道、そうでなくても必ず恋愛要素が絡んでいましたが、なかよし連載において全く色恋なく最終回を迎えました。
まだまだお子様、といえばそれまでですが、恋愛どうこう人間も動物も関係なく、一緒にいて仲良くできる人、好きな人は好きという感じでしたね!
とはいえ、わぴこの周りに全く恋愛関係にちなんだエピソードがなかったわけではありません。
わぴこを中心とした人間関係をまとめました。
わぴこ&タカピー
都会ノ学園の中央委員会委員長のタカピーは、田中山とともに新田舎ノ中学校の偵察に行った際、わぴこに一目惚れ。
妹にも恋を応援・お手伝いをしてもらったものの、結局わぴこに思いは通じませんでした。
一方のわぴこは、恋愛関係にはまだまだ疎いらしく、「みんな好き」というスタンスのため、彼氏ができるというのは遠い先の話かもしれませんね^^;
わぴこと葵ちゃんの人間関係・恋愛関係は?
わぴこと葵ちゃんの関係は、葵ちゃんがわぴこを言葉巧みに操ることができる=わぴこも葵ちゃんの言うことを信頼している関係です。
わぴこが困っていたりする時にそっと手助けするような存在でもありつつ、悪巧みをする際の気が合う感じなどは彼女・彼氏というよりは「仲間」って感じですね。
またバレンタインデーの回では突如「チョコレートを葵ちゃんにあげようかな!」と宣言したわぴこ。
本来わぴこは全員にチョコを配ろうとしていたのに突如校則で「女子は1人1個本命チョコだけあげることができる」「男子も受け取るのは1人1個だけ」と言われ、「あおいちゃんに」発言があり、さらにわぴこは葵本人に「もしバレンタインデーにチョコ渡したら受け取ってくれる?」と訊いてみれば受け取るとの返事が…
「わぴこの好きな人は葵ちゃん?」「両思い?」と一部読者は驚いたかと思いますが、2人とも異性として、ということではなく、仲の良いお友達状態なのが原作ではうかがえます。
わぴこ&秀ちゃんの関係は?
また、わぴこと秀ちゃんの関係も「仲の良いお友達」「羽目を外すわぴこの見守り役」といった仲の良いお友達関係です。
秀ちゃんが藤ノ宮千歳から生徒会副会長にスカウトされた際に、「役員にわぴこも…」と条件を出した際に「秀ちゃんはもしかしてわぴこが好き?」と一瞬思ったものの「わぴこと葵ちゃん」の2人を役員に引き入れるという条件(葵ちゃんはついでみたいな感じ)だったので、仲良しかつわぴこが田舎ノ中学校の快適な学校生活・環境において大事な人材と考えているようです。
先述のとおり、秀ちゃんに思いを寄せている人はいても、本人は恋愛対象として特定の人を好きということはないようです。
わぴこ&秀ちゃん&葵ちゃん&千歳の四角関係は?
原作漫画では、千歳の夢の中で『転校してきた千歳に惚れる秀ちゃん&葵ちゃん、それに嫉妬する優等生・わぴこ』という構図がありました。
千歳が四角関係の夢を見て寝込んでいた時、わぴこ・葵ちゃん・秀ちゃんの3人はトリハダとジンマシンが全身に出まくっていたところを見ると、3人にとって恋愛関係・ゴダゴダには拒否反応&拒絶反応が出ている=恋愛として人間関係を見ていない、という表れでもありました。
きんぎょ注意報|わぴこと葵ちゃんが恋愛関係にならなかった理由は?
ドタバタコメディ、学校生活モノ、という点において、主人公が全く恋愛的に好きな人がおらずに周囲でちょっとだけバチバチっとありました――。というのが、きんぎょ注意報の一つの魅力なのでは?と思います。
中学2年生なので恋愛しないなんて…という風潮を打ち破る、「別にまだ興味がないなら周囲に合わせて異性を好きにならなくても良い」「男女の友情・仲間意識で成り立つ人間関係があっても良い」などの、令和の今で言うところの「多様性」をギャク要素もある可愛らしいマンガ&アニメで表現したのが人気の理由だったのかもしれません。
わぴこと葵ちゃんが恋愛関係にならなかったのも、性別関係なく、人として気が合う、いいヤツだから、恋愛とか別にまだ興味がない、という「自分らしさ」を大事にしているキャラだからこそ恋愛関係はなかったのかなと思いました。