『ジョジョの奇妙な冒険』第6部の核心、プッチ神父が緑色の赤ちゃんに伝えた「14の言葉」の謎。
プッチ神父の発言は、物語において深い意味を持っていますが、特に注目すべきは、「カブトムシ」という言葉が4回繰り返される点です。
なぜプッチ神父はこの言葉を繰り返し使ったのか、そしてそれが持つ象徴的な意味や物語性について深堀りしてみます。
ジョジョの奇妙な冒険6部:ブッチ神父14の言葉とは
『ジョジョの奇妙な冒険』第6部において、プッチ神父が重要な役割を果たす「14の言葉」は、物語の黒幕が使用する暗号のようなフレーズです。
プッチ神父は、かつての友人ディオから「天国への行き方」が記されたノートの存在を知らされていますが、そのノートは敵対者である空条承太郎によって破壊されてしまいます。
ディオから託されたミッションを遂行するため、プッチ神父は空条承太郎の記憶を奪取し、「天国への行き方」を再現しようと試みます。これには彼の娘、徐倫が無実の罪で投獄されるという犠牲も伴います。
プッチ神父が得たディオの骨から、緑色の赤ちゃんが誕生し、この存在が「天国への行き方」を解き明かす鍵とされます。ディオがプッチ神父に伝えた究極のスタンド能力は、時間を操る力をさらに進化させることに他なりません。
この計画を実現させるために必要な条件と、プッチ神父がディオの意志を継いで行う行動が、物語の中で徐々に明かされていきます。
プッチ神父の計画「天国に行く方法」
ジョジョの奇妙な冒険第6部における、プッチ神父の計画の核心は以下の5つの要素に分かれています。
- ディオのスタンド「ザ・ワールド」の関連性: ディオのスタンド能力に深く関わる存在が、緑色の赤ちゃんです。
- 信頼できる味方の重要性: ディオと深い絆を持ち、その信念を共有するプッチ神父の役割が強調されます。
- 36人以上の罪人の魂: これらの魂は緑色の赤ちゃんが誕生する際に亡くなった囚人たちのものです。
- 「14の言葉」: ディオが忘れないように自身のスタンドに刻み込んだ、重要な言葉群です。
- 特定の地理的座標と天体の位置: 北緯28度24分、西経80度36分で新月の日を迎えること。
ディオの信頼した友人であるプッチ神父は、ディオからスタンド能力を受け継ぎ、さらに彼の骨を用いて囚人の魂を活用します。これにより緑色の赤ちゃんが復活し、プッチ神父はこの赤ちゃんと融合してスタンド能力を進化させることができました。これらの過程を通じて、プッチ神父は天国への道を実現させることができたのです。
「14の言葉」とその背景解説
「天国に至る方法」に組み込まれた「14の言葉」
- 螺旋階段 2. カブト虫 3. 廃墟の都 4. イチジクのタルト
- カブト虫 6. ドロローサへの道 7. カブト虫
- 特異点 9. ジョット 10. 天使(エンジェル)
- 紫陽花 12. カブト虫 13. 特異点 14. 秘密の皇帝
プッチ神父がディオから受け継いだこの「14の言葉」にはどのような意味が込められているのでしょうか?
荒木飛呂彦本人からの明確な説明はなされていませんが、ファンの間ではこれらが持つ宗教的、象徴的意味について多くの推測がされています。
聖書・キリストが由来
例えば、「イチジクのタルト」は聖書における知恵の果実を象徴し、「ドロローサへの道」はイエス・キリストが十字架を担いで歩んだ道を指すと考えられます。「ジョット」はキリスト教の画家として知られ、そして「秘められた皇帝」は神の国の支配者、天の父を指すとされています。
ディオが神秘的なスタンド能力「ザ・ワールド」を通じてさらなる力を追求した中で、これらの言葉が天国へのカギとなると信じたのかもしれません。彼が多くの宗教と関わりを持っていたことから、これらの言葉が宗教的背景を持つことは想像に難くありません。
カブトムシが4回繰り返し14の言葉に登場する意味
「カブトムシ」という言葉がディオの「14の言葉」に4回登場するのには、特別な意味が込められていると考えられます。
再生復活のシンボル
まず、「カブトムシ」、つまりスカラベは古代エジプトにおいて重要な象徴で、太陽神ケペリと結びつきがあり、「再生」や「復活」のシンボルとされています。これはディオのキャラクターとの類似点を示しており、彼のさまざまな変遷を象徴していると解釈できます。
ディオの人生の転機の数
ディオの人生の重要な転機は以下の通りです:
- 人間だった頃のディオ。
- 吸血鬼としてのディオ。
- ジョナサン・ジョースターの肉体を奪ったディオ。
- スタンド能力を持つディオ。
これらの段階が「カブトムシ」が4回登場することと関連付けられています。それぞれの段階はディオの「再生」と「進化」を象徴しており、彼の永遠に続く野望と結びついています。
ビートルズ説
さらに、ビートルズのメンバーが4人であることから派生した説も存在し、これがカルチャーとしての影響を反映している可能性も示唆されています。
まとめ
「14の言葉」は、プッチ神父が緑色の赤ちゃんに向けて発したもので、これが天国へ行く方法の一部とされています。これらの言葉は中東系の宗教やキリスト教に由来し、宗教的な意味を持つとされています。また、この中で繰り返される「カブトムシ」という言葉には、ディオの人生との関連が示唆されており、その理由がファンの間で話題となっています。