セーラーコスモスの正体は？セーラームーンうさぎとの関係は？

『美少女戦士セーラームーン』は、かつて少女漫画雑誌「なかよし」での連載を皮切りに、同時期にアニメが放送された国民的な作品として知られています。

そのアニメは放送開始から約5年間にわたり人気を博し、2014年にはオリジナル漫画をベースにしたリメイク版が放送されました。

このリメイク版は、かつて熱中したファンたちにとっては約17年ぶりの復活となり、大きな注目を集めました。

そして、2023年6月に公開された劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』は、アニメの第5シリーズである『美少女戦士セーラームーンセーラースターズ』をベースに構成されています。

さらに、この劇場版では原作に登場したことのないキャラクターが初めて登場し、その注目度も一層高まっています。

特に注目を集めているのが、セーラーコスモスという可愛らしいキャラクターです。

このセーラーコスモスの登場により、視聴者からは「一体誰なのか」「どんな存在なのか？」といった疑問の声が多く上がっています。

今回は、この新キャラクターであるセーラーコスモスについて解説していきます。

 

セーラーコスモスの正体

ーラームーンと、外見が似ているセーラーコスモス。

セーラーコスモスに関しては、「セーラームーン？」「ちびちび？」といった混乱の声が多く上がっていました。

なぜなら、セーラーコスモスは原作漫画およびそれに基づく劇場版「Cosmos」にのみ登場するキャラクターだからです。

したがって、過去のアニメ版だけを見ていると、セーラーコスモスの登場はなく、混乱するのは自然なことです。

では、セーラーコスモスは具体的にどのような存在で、誰の子供なのでしょうか？

ここからは、原作漫画と旧作アニメの視点からそれぞれ解説していきます。

 

正体はちびちび

結論として、セーラーコスモスの正体は「ちびちび」です！

ちびちびは、旧作アニメや原作に登場した、ピンク色の髪の毛を持つハート形のお団子をした幼い女の子です。

彼女はうさぎやちびうさに似ており、会話も「ちびちび」という言葉しか発しない不思議な存在でした。

その謎めいたキャラクターに対して、さまざまな憶測が飛び交っていました。

実は、ちびちびこそがセーラーコスモスの仮の姿であり、未来のセーラームーンの究極の姿なのです。

 

ちびちびの正体はセーラーギャラクシアの化身（旧アニメ版）

旧アニメ版ではセーラーコスモスは登場せず、ちびちびの正体はセーラーギャラクシアのスターシードの化身として設定されています。

ギャラクシアはカオスを封じ込めるため、自らがカオスに侵されることを避けるため、自らの良心であるスターシードを解放しました。

そのスターシードはちびちびとして生まれ変わり、うさぎに引き寄せられるように地球にやってきました。

個人的には、原作でちびちびが生まれた理由が切なく感じられます。こんなにも深い物語になるとは、セーラームーンの原作が持つ深さに驚きます。

原作がこれほど深いという意見も納得できます。

 

出生の背景はすべて不明

結論から言いますと、ちびちび＝セーラーコスモスの両親は不明です。

原作では、ちびちびはセーラーコスモスの仮の姿として登場しています。

セーラームーンの遥か未来の姿であるセーラーコスモスは、たった1人で宇宙を守り続けてきました。

しかし、終わりの見えないセーラーカオスとの戦いに絶望し、すべてを投げ出し逃げることに。。

最終的には、未来をやり直すためにちびちびとして過去にやってきたのです。

 

セーラーコスモスは宇宙の守護戦士

原作において、遠い未来でセーラーカオスと化したカオスは、宇宙中で破壊の限りを尽くしていました。

セーラーコスモスはこのカオスを打ち倒すべく、壮絶で孤独な戦いを続けています。

その過程で、ちびちびが誕生するきっかけとなります。

セーラーコスモスの額のマークは、月ではなく「星」になっており、彼女の役割が月の守護戦士ではなく宇宙の守護戦士として存在していることを示唆しています。

 

セーラーコスミスとセーラームーンうさぎとの関係

最初、ちびちびが登場した際、「うさぎと衛の未来の2人目の娘かもしれない」という噂が広まりました。

しかし、セーラープルートの発言により、「うさぎと衛の子供はちびうさ1人だけ」という事実が明らかになりました。笑

血縁関係はないことがわかりましたが、それでもセーラームーンのうさぎとは何らかの縁があります。

うさぎ本人で未来のセーラームーン究極の姿（原作）

原作において、セーラーコスモスはセーラームーンの遠い未来の姿として描かれています。

ここで言う未来の姿とは、ちびうさの母親であるネオ・クイーン・セレニティよりも、さらに遠い未来の、セーラームーンの究極の姿を指します。

つまり、遥か遠い未来のうさぎそのものと言えるでしょう。

セーラーコスモスは孤独にセーラーカオスとの戦いを続けており、彼女の周りにはタキシード仮面や他のセーラー戦士は存在しません。

この設定は、月の王国シルバー・ミレニアムの住人が1000年以上も生きることができるという背景に関連しているのかもしれません。

 

うさぎの妹として一緒に生活

原作・旧アニメ版では、うさぎの妹として同居しています。

とくに旧作アニメでは、セーラーギャラクシアのスターシードの化身として登場するちびちびが、月野家でうさぎの妹として暮らしています。

原作とは異なり、直接的な関係はないものの、セイヤやうさぎと共に行動するちびちびは実にかわいらしい存在ですね。

 

旧アニメ版ではうさぎと衛をつなぐ役割

旧作アニメにおいて、カオスとセーラームーンの戦いの中、ちびちびは剣に変化します。

しかし、その剣は破壊され、ちびちびは消滅してしまいます。

しかし、カオスを倒した後、セーラームーンのもとに消えたはずの千葉衛を導き、そしてちびちびは宇宙へと帰還します。

ちびちびは、セーラームーンとタキシード仮面を結びつける架け橋として、セーラーギャラクシアから託された希望の象徴だったのでしょう。