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宝石の国フォスがかわいそう?一万年と裏切りについても

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人気マンガ『宝石の国』の主人公フォスフォフィライト(通称:フォス)は、硬度三半、靭性最下級の弱いキャラとして物語がはじまりましたが、その後の波乱万丈な展開でフォスがかわいそうという声が上がり始めました。

宝石の国・フォスのどんなところがかわいそうなのか?一万年の孤独や裏切りについてもまとめました。

(原作漫画『宝石の国』99話までの内容を元に執筆しているため一部ネタバレを含んでいます)

 

宝石の国フォスがかわいそう?理由・原因は何?

「フォスがかわいそう」という意見・観点は、多岐に渡るので、フォスがかわいそうな理由をまとめました。

 

先生(金剛)の役に立ちたいのに報われなくてかわいそう

フォスは硬度三半で脆い体、武器を持つことすらままならない虚弱体質でした。

さらに決して頭が良いとは言えず、手先も不器用。

特技が何もなく全ての能力が低いようなキャラ。

序盤では役目がない自分に先生(金剛)から「博物誌の編纂(へんさん)」という役割を与えられたものの、その任務を納得できず、全うに職務に付けずという状態。

フォスの行動やストーリーの中で「先生の役に立ちたい」という気持ちが表現されていますが、フォスの努力が報われることのない展開へと物語は進んでいきます。

フォスの努力や頑張りが報われないのでかわいそう、という声があります。

 

弱くて他の宝石から邪険にされていてかわいそう

先述のとおり、フォスは体も頭も色々と弱い子でした。

そのため、他の宝石たちから邪険に扱われているような描写が多く、フォスがかわいそうと思ってしまう読者も一定数います。

フォスの体と頭の弱い感じや雰囲気は、ダメな末っ子をああだこうだ言いながら邪険に扱っているようにも見える反面、ダメな末っ子をなあなあであしらって愛でているようにも見える場面でもあるので、人それぞれの感じ方があるようです。

 

フォスの体が改造・合成化・変化してかわいそう

フォスは物語が進むにつれ、体・見た目が大きく変化していきます。

はじめは両足を失うところに始まり、次に両腕、さらに頭そのものも月人に奪われてなくなってしまいます。

そのたびに移植手術をして、体のパーツが合成化・合金化されていくのです。

そして頭・顔までも変わってしまい、フォスであるのにフォスでない見た目に変化していきます。

体を欠損し、頭・顔までも入れ替わってしまったフォスの様子・境遇がかわいそうになります。

 

フォスの裏切りの意図が伝わらなくてかわいそう

フォスは月人と組み、先生(金剛)と宝石たちを裏切る形になります。

フォスは純粋に真実を明らかにしていく過程から、宝石たちを救いたいという思いもあったはずなのですが、他の宝石たちからみたら親愛する先生を裏切り月人に寝返ったように見えます。

そのため、フォスの裏切りの真意・意図が伝わらないことで、フォスがかわいそうという心境になります。

 

フォスに一万年の孤独を背負わせてかわいそう

さらにフォスは先生(金剛)と宝石たちを救った代償のように地球上でたったひとりで一万年の時を過ごします。

フォスが一万年の孤独を背負っている間、先生と宝石たちは月で人生(?)を謳歌しつくしていました。

まるで月人に踊らされた・利用されたかのようなストーリー展開でもあります。

この場面はフォスだけがかわいそうと思った読者は多いでしょう。

 

 

 

宝石の国「フォス可哀想!他の宝石許せん!」の声はなぜ?

主人公のフォスはずっと「真実を明らかにしたい」と願っていました。先生への忠義心と猜疑心との葛藤がありながらも、真実を明らかにすることで月人が宝石たちをさらうような今現在の戦争状態を解決できかもしれないと希望を持っていました。

フォスの「真実を明らかにしたい」という思いによって、物語は二転三転していきます。

その中で「フォスがかわいそう」という気持ちとともに「他の宝石たちがひどい・許せない」という声もあったりしますがなぜなのでしょうか?

 

フォスのキャラクター「役立たず」は感情移入がしやすい

フォスがかわいそうというのは、

  • 他の宝石たちはフォスをダメな子扱いしていたこと
  • 宝石たちのために自分の身を投げ売って月人について真相に辿り着き戦ってきたのに宝石たちの反応が冷たかったりフォスに味方しなかった
  • さらにフォスだけに一万年の孤独を背負わせたこと

などいくつものフォスのかわいそうな境遇が原因と考えられます。

さらに読者はフォス視点でフォスの頑張り・努力・一途な思いを見て取れる状態だからこそ「かわいそう」と感情移入がしやすいです。

このフォスの頑張りについて、他の宝石たちが認めていないような素振りがあるからこそ「かわいそう」「ひどい」ということになっている場合があります。

その根底にあるのがフォスのキャラクター性「役立たず」という点です。

役に立ちたいのに能力がなくて役立てないし居場所がないという孤独感。

好きな人・尊敬する人、誰かの役に立つことができないという虚無感。

そういったことに共感できる読者は多いと思います。

「役立たず」が抱える問題・悲しい気持ちに共感できるからこそ、「かわいそう」という感情が芽生えやすいです。

 

 

フォスがかわいそう=宝石たちはひどいになる?

「フォスがかわいそうなのは他の宝石たちがひどいから」

につながる部分とそうではない部分があります。

フォスを表から裏からサポートしていた宝石たちもいます。

 

 

金剛先生への猜疑心がフォスのかわいそうに拍車をかけた?

『宝石の国』のストーリー中盤では、金剛先生への猜疑心についての描写がありました。

フォスが先生に対する猜疑心を持ちはじめ、「真実を明らかにしたい」という選択を選びましたが、他の宝石たちは「疑問・疑惑を追求しない、無視する」という選択を選んでいることが描かれています。

フォスが真実を明らかにしようと、もがけばもがくほど、かわいそうなストーリ展開になるばかりです。

 

フォスがかわいそうなのは宝石たちに感謝の気持ちがないから?

さらにフォスがかわいそうな状態、孤独になってしまう理由として考察できるのが、自分に協力してくれた宝石たちへの感謝がほぼ描かれていない点と思います。

序盤ではフォスの虚弱体質さのため戦闘どころか武器させ上手く持てないのに「戦うことで先生の役に立ちたい」という思い、中盤以降ではうまく立ち回れず機転のきかなさなどで空回りをした状態でも「宝石を助けたい」という思いで動き回ったことで、周囲の宝石たち、特に上の宝石たちがフォスのことをカバーしたり力のないフォスの代わりに動いてくれたりした場面がいくつか見られます。

周りの宝石たちは微力でかわいいダメっ子・末っ子気質のフォスのために頑張ってくれている状態だったりします。

でもフォスは周囲の宝石たちに感謝をしたりお礼をいうなどの場面がほぼ見られません。

自分の体が破壊され再生されるたびに強くなっていくためなのか、周囲の宝石たちのおかげ・犠牲で成り立っている自分の状態を「自分自身の力、自分ひとりの力」と思いこんでいる節があります。

周囲への感謝の気持ちがないまま、自分の力と思い込み、「宝石たちのため」と突き進むフォスだからこそ、ほかの宝石たちは徐々に愛想を尽かしはじめ心が離れていったからこそ、フォスがどんどん孤独になってしまったとも見て取れます。

 

他の宝石たちの視点からみると「他の宝石たちの犠牲の上で成り立っている実力でもあるのに、どこか奢っている部分もある上に、周囲を理解・感謝もせずに一人で突っ走っているフォスの命令・言うことは聞きたくない」となっても仕方ない部分が多々あるのです。

 

 

『宝石の国』のフォスは純粋に「真実を明らかにしたい」「仲間・宝石たちを助けたい」という思いで頑張り続けた事実があるからこそ、かわいそうと思う読者は多いです。

そして純粋すぎて他の宝石たちのことまで考えが及ばなかった部分があるからこそ、自ら犠牲・孤独になるような状態に陥ってしまったともいえます。

 

 

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