漫画「薬屋のひとりごと」(作画:倉田三ノ路)の第8巻の結末やネタバレをまとめました。
猫猫と壬氏の関係に進展が少し見えてきたようで見えてこない様子もどうぞ!
漫画薬屋のひとりごと8巻・主な登場人物
猫猫(マオマオ)
花街で薬屋をしていたが、誘拐されて後宮に売られた少女。毒や薬に異常なほど精通し探究心も強いが無愛想。
壬氏(ジンシ)
後宮を監督する宦官。大変な美貌で男女問わず人を魅了するが、内面は結構腹黒なところが…?
玉葉妃
後宮に四人いる上級妃のひとり。翡翠宮に住み、位は貴妃。皇帝の子を身ごもり鈴麗公主を生む。
やぶ
猫猫と親しい後宮の医官。ドジョウ髭の小太りな宦官。猫猫は医局に入り浸っている。
漫画薬屋のひとりごと8巻の結末は?
猫猫=子翠(シスイ)という友達の小蘭(シャオラン)とも知り合いの侍女と仲良くなる。玉葉妃のご懐妊が外部に漏れている可能性を感じ、流産の可能性のある香油が出回っていることを嗅ぎつけて阻止。
壬氏=猫猫に自分が「宦官」を演じていることが気づかれていたらどんなに気持ちが楽だろうと思いながら、猫猫がいれた男性不妊の効能もあるという茉莉花茶を飲み干す。
玉葉妃=ご懐妊のために猫猫の助言をどんどん取り入れている。
漫画薬屋のひとりごと8巻の結末ネタバレ!
第30話・見送りの舞
猫猫は後宮の塀の上で、花街で身請けされた妓女を見送る際に踊る「見送りの舞」を踊っていると、壬氏が現れる。
2人で話しているうちに猫猫の足の傷口がぱっくり開いて血まみれになっていることに気づいた壬氏は、猫猫を抱きかかえて塀から降りて運びだす。
「こうして運ぶのは2度目だ」と壬氏にいわれ、猫猫は足の怪我をした際に運んでくれたのが壬氏だったと気づいたと同時に、壬氏に言ってなかったことを思い出したーー。
「とても大事なことなので」と抱いている腕の中で猫猫に言われ、壬氏が頬を赤らめ何かを聞き出すとーー
「牛黄(ごおう、珍しい高級な薬の素材)をください」
といわれ、猫猫に頭突きをくらわす壬氏だった!
壬氏は幼いころの思い出を夢に見ていたーー老人と老婆を睨みつける自分の母親、その老人の手から不思議な色の石のようなものが床に落ちて拾おうとする夢ーー
嫌な夢だ、と壬氏は目が覚める。
嫌な夢を見た後は、嫌なことが起こる。
その思いを振り切るように一人剣を振るって自己鍛錬をする。
壬氏の過去ーー老人は自分の父親、老婆は祖母、ずっと父と思っていた男が兄だったということーー宦官を演じるためーー
と猫猫のことが頭に浮かぶ。
自分が宦官を演じていることを感づいているのでは?見て見ぬふりをしているのでは?と思いが及び、いつまでも黙っているわけにもいかない、本当のことが言えないのはもどかしいーー。
一方の猫猫は牛黄を夢見て寝ているのでしたーー。
第31話・書
医局で酒精(アルコール)や薔薇の香油などを精製している猫猫。
たまたま近くを通った壬氏が立ち合い、すべてが玉葉妃のご懐妊を慮ってのことと知り、猫猫の手配や気遣いに感心する壬氏だったがーー。
医局に猫猫あてに届いた謎の大きな箱を怪しむ壬氏。「下着」とごまかす猫猫だったが、高順が「大人2人でないと持ち上げられない下着とは?」とツッコミを入れたために、謎の大きな箱の中身が別のものとバレてしまう。
箱の中身は春画本(エロ本)。
性の知識がない妃・女官たちがいざという時に困らないようにと、販路をひっそりと広めていた猫猫だったーー。
しかしエロ本の紙の質・印刷の技術の高さを指摘する高順、そのことに思うところがあった壬氏は、猫猫に今回はこれらエロ本を見逃すかわりに販売している店を教えてくれと言う!
じと目になる猫猫と高順。
欲しいなら1冊と言わず数冊…とエロ本を差し出す猫猫に「思いついたことがあって印刷技術を知りたいだけだ!」と全力否定する壬氏!
数日後ーー
猫猫の友達・小蘭が、猫猫に、恋愛小説の台詞と場面を再現してくるということが。
宮中で恋愛小説が流行っていることを知った猫猫は、先日の壬氏の「思いついたこと」の真意に気づく。
書物が後宮に出回れば文字を学ぼうとする人が増える。
流行の大衆小説であればなおのこと。
『後宮女官の識字率を上げるにはどうしたらいいと思う?』
と考えていた壬氏の答えが、この「思いつき」だったーー。
思いのほか効果は絶大で、今まで文字が書けなかった小蘭が「字を教えて」と猫猫に頼んでくるほど。猫猫はつい薬草の名前ばかり教えそうになり「まずは日常会話から…」と改めて文字を教えることに…。
ある日、猫猫は玉葉妃から公主・鈴麗(ひめ・リンリー、自分の娘)の散歩の付き添いを頼まれる。
猫の声に喜んで駆け出してしまう公主の後を追いかけると、公主の前に立ちはだかって手をかけようとする人物がーー
思わず身を盾にした猫猫だったが、相手は子猫を抱えた女官だったーー
第32話・隊商(キャラバン)
背の高い女官は、子猫を欲しいと思った公主に渡そうと思っただけのようで、猫猫に子猫を託して去っていった。
主上からの命令で子猫を鈴麗に飼わせることもあり、医局でしばらく手入れと世話をすることに。
子猫の世話をしているところに壬氏と高順が。
猫がメスで去勢をしなくて良かった、とか、茶菓子の代わりのソーセージ、とか
宦官の壬氏に気まずい一幕もありながら、猫のどこがいいのか分からないという壬氏と猫猫。
猫猫が猫好きの気持ちーー見ていると飽きず目が離せなくなりそのうち触りたくなること、普段そっけないくせに餌をもらう時だけ愛想が良くなるのが腹立たしいながらも許してしまう気持ちを説明するとーー(説明中に猫猫を目で追う壬氏)
いきなり子猫のお腹を自分の両目に当てる壬氏。
猫好きの気持ちが、何か分かった気がするという壬氏だった。
ちなみに子猫には「毛毛」(まおまお)という名前が付けられて、解せぬと思う猫猫でした。
玉葉妃の翡翠宮では、湿気の多い時期になってきたので模様替えをすることに。
猫猫も手伝いに行くと、隊商(キャラバン)の話題で皆浮足立っていました。
5日間滞在する隊商に、猫猫も小蘭とともにのぞいてみることに。
猫猫が目にした茉莉花茶(ジャスミン茶)を買おうとしたとき、同じタイミングで買おうとした女官がいて…その女官は、例の子猫をくれた背の高い女官・子翠(シスイ)だった。
小蘭とも知り合いの子翠。猫猫は茉莉花茶を3つ買い、2人を医局に誘うことに。
茉莉花茶をたしなんだり、子猫を見たり、隊商が珍しく長期間いるのは近々異国からお客様が来るだの、後宮の北の方で変なにおいがしているなど、医局のやぶも含めて4人で雑談をしたり。
そんな他愛もない話の中、子翠は虫に精通していることが分かり、猫猫と意気投合のようで、小蘭は「あの2人、似たもの同士…?」と思うほどなのでした。
第33話・香油
後宮に隊商がやってきて4日目ーー
翡翠宮に隊商がやってきて公主さまのものも玉葉妃さまのものもたくさん持ってきてくれたという。
猫猫は隊商が持ってきた玉葉妃の服が、普段は着ないような系統でお腹を締め付けないゆとりがあるものばかりであることに気づく。
妊娠は公にしていないのに…???と考えた猫猫は、通常なら好みで着ていたような帯で腰をしめるような服のタイプも買っておいた方がいいと玉葉妃に進言する。
察した玉葉妃と紅娘は猫猫の申し出を即決し、即手配。
猫猫は懐妊が外部に漏れているとしたら、いつ何が仕掛けられてもおかしくないと思うのだったーー。
隊商が去ってから1週間後ーー
宮中では香油が流行していた。あちこちに漂う匂いに、ハッとする猫猫。
水晶宮に乗り込んで、侍女たちの匂いを嗅がせろと言い嗅ぎまくったことが壬氏にまで知れ渡る。
猫猫が宮中の流行の香油を嗅ぎまくったところ、全ての匂いが妊婦に害のあるものばかりだったことが判明。
猫猫が買った茉莉花茶も子宮収縮の作用があるものーー
副作用があまり知られていないものが宮中に出回っているーー梨花妃の流産などの時と同様のことが今起きているーー!壬氏も驚愕する。
その夜ーー
どっと疲れている猫猫。憶測で物事を言っていけない、という親父の言葉を思い出しながら、茉莉花茶をいれていると壬氏が訪ねてきた。
同じ茉莉花茶を飲みたいという壬氏だったが1つしかない茉莉花茶。
壬氏は茉莉花茶の作用について猫猫に訊くと、心を安らげる作用もあるし男性不妊の作用もあると言う…
説明しておいて、しまった、と思う猫猫だったら、いつの間にか壬氏は茉莉花茶をほとんど飲みほしてしまう。
「あまり好みじゃないな、帰る」と立ち去る壬氏。
やらかした…と思う猫猫だったが、
隊商が持ち込んだ物が偶然にしては不自然すぎて、何かが、誰かが動き出している気がしていたのだった…。
漫画薬屋のひとりごと8巻の結末ネタバレまとめの感想!
壬氏の思いがどんどん明らかになってきましたね!
- 宦官になりすましていることを猫猫に知ってほしい
- 猫猫の告白を待っている?期待している?
- 子猫の魅力を通じて猫猫が好きな状態・気持ちを認識!
ただ相変わらず、猫猫には全く思いは通じてないですね…笑
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