「エヴァンゲリオン」の物語では、シンジやミサトなどネルフの職員が注目されがちですが、学友たちもその魅力的なキャラクターです。特に洞木ヒカリは、彼女の委員長キャラクターが印象的で、その後の物語について深堀してみましょう。
エヴァ洞木ヒカリ(委員長)のプロフィール
プロフィール
洞木ヒカリは外見的には、まさに生徒会長タイプの印象で、黒髪をおさげにしており、そばかすが彼女の特徴です。
彼女の生年月日は公には明かされていませんが、エヴァンゲリオンのキャラクターは、声優の生年月日を元に設定されることが多いため、もし当てはめるなら2001年2月18日生まれと考えることもできるでしょう。
シン・エヴァにおいても、彼女の家族構成は父親、姉、妹の4人家族でした。
彼女が男子っぽい言動をすることがあり、それが周囲からちょっと面白おかしいと思われたこともあるかもしれませんが、実はその背後には理由があります。
ヒカリの家庭には母親がおらず、幼いころから家事や世話を母親代わりに担当していたようです。
そのため、面倒見のいい性格が形成されたのでしょう。
彼女がエヴァと「シンカリオン」のコラボ回に登場した際にも、自分を世話好きだと評していました。
家族構成
ヒカリは上記の通り、4人家族で構成されており、家族構成は父、姉、妹です。
姉妹の名前も、ヒカリと同様に新幹線の名前に由来しており、姉は「コダマ」、妹は「ノゾミ」という名前です。
ちなみに、父親の名前は「ブンザエモン」というそうです。
また、ヒカリの家族は「エヴァンゲリオン」本編では名前のみの登場となっており、具体的なキャラクター性はわかりません。
姉のコダマはテレビアニメではあまり好意的ではない印象があり、派生作品のゲームでは男性関係が複雑な設定となっていることから、あまり良い印象を抱かせないキャラクターとして描かれています。
そのため、家族内にはある種の緊張感が漂っているように思われます。
しかし、エヴァンゲリオンと「シンカリオン」のコラボ回では、第三新東京市に訪れた主人公である速杉ハヤトを、ヒカリとその姉妹が車に乗せて歓迎し、紹介するシーンが印象的です。
この回においては、テレビアニメや派生作品で描かれたような緊張感は感じられず、三姉妹が仲の良い家族であることが示唆されます。
小説版ではトウジに慕われていたエピソードも存在するため、近年のキャラクター設定は小説版に基づいている可能性も考えられます。
シン・エヴァンゲリオンでヒカリとトウジは結婚する
新劇場版「シン・エヴァンゲリオン」では、ヒカリとトウジが結婚し、子供「ツバメ」をもうけています。これはテレビ版とは異なる展開であり、ファンにとっては嬉しい驚きと言えるでしょう。トウジとの結婚についての詳細は描かれていないため、その背後には多くの謎が残されています。
ヒカリとトウジの結婚
ヒカリは新劇場版の「序」と「破」にしか登場せず、その後の運命は描かれていませんでした。
従って、サード・インパクトの後や当時の学友たちの生死状況についても不明でした。
しかし、シン・エヴァではヒカリを含む学友たちの生存が明らかになります。
シン・エヴァでは、シンジがフォース・インパクトを引き起こし、世界がコア化するという事態に陥ります。そのため、シンジたちは一時的に第三村という場所で生活することになります。この第三村において、ヒカリを含む学友たちが再び登場します。
第三村では、ヒカリとトウジが結婚し、家庭を持っていることが判明します。
テレビ版では叶わない恋であった彼らの関係が、シン・エヴァで報われたことは喜ばしいことです。
結婚に至った具体的な経緯については語られていませんが、学友であるケンスケからは「あの二人が結婚するとは思わなかったろ、まあでもお似合いだろ?」といじられる場面があることから、夫婦仲が良好であることがうかがえます。
ヒカリとトウジとの間に子供がいる
新劇場版「Q」では一切登場しなかったヒカリですが、シン・エヴァでは驚くべきことに、トウジと夫婦として再び登場しました。さらに、彼らの間には「ツバメ」という名前の赤ちゃんが誕生しています。
(名前の「ツバメ」も新幹線から名付けられたものだと考えられますね。)
ヒカリは泣いているツバメをあやしたり、一生懸命に子育てをしている姿は、まるで母親が育児に慣れているかのように見えました。
突然の親としての登場により、同じキャラクターかどうかに疑念を抱く人もいるかもしれません。特に、シンジ、アスカ、レイのようにエヴァの呪縛で年を取らないこと、シンジが14年ぶりに目覚めても精神的に中学生のままだったことなどが、ヒカリが成熟した大人として描かれていることと対照的であり、違和感を覚えることもあるでしょう。
しかし、彼女の根本的な性格は変わらず、他人に思いやりを持ち、世話を焼く姿勢を持ち続けています。中学時代のクラスメイトであるレイが別の存在として登場し、似て非なるものとして受け入れる器の大きさや、レイの自己意識が芽生えていくのを支える姿勢からは、彼女の優れた子育てのスキルが垣間見えます。
洞木ヒカリ(委員長)のその後・最後は?
総括すると、シン・エヴァの最終決戦後、洞木ヒカリのその後や最後の運命は不明です。
ただし、私的な推測に過ぎませんが、シンジが引き起こしたアディショナル・インパクトの後、ヒカリが存命である可能性は考えられます。
なぜなら、シンジとゲンドウの最終決戦の際、エヴァンゲリオン・インフィニティ(津波のような存在)が第三村に迫っていましたが、その際に村を侵食しないように防壁で守られており、エヴァンゲリオン・インフィニティに取り込まれた様子は描かれていません。
したがって、防壁によって生き延びた可能性が高いでしょう。
そして、この仮説に従うと、シンジがエヴァのない新たな世界を創造する際、時間や現実を変更しなかったことを考慮すると、ミサトのように命を落としてしまった人々は新しい現実には存在しないことになります。
ヒカリは新しい現実の世界でも存命である可能性が高いと言えるでしょう。
ただし、彼女が当時のままトウジと結婚しているかについては不明です。
なぜなら、エヴァの世界線で彼女はトウジと出会い、結婚したからです。
時間を戻すことはしないと述べられていましたが、アディショナル・インパクトに関与したシンジやマリを除いて、記憶までが新たな世界に引き継がれた可能性は低いでしょう。
従って、彼女はエヴァの世界とは異なる人生を歩んでいる可能性が高いと考えられます。