【エヴァ】ネルフの目的は？ロゴの意味や職員階級・組織図についても
本サイトはプロモーションが含まれています。
本サイトはプロモーションが含まれています。
エヴァンゲリオンに登場する組織、ネルフは、主人公の碇シンジが所属する重要な要素です。ネルフはエヴァンゲリオンの運用を通じて人々の安全を守る役割を果たしていますが、その背後には何が隠れているのでしょうか？
今回は、ネルフの目的、ロゴの象徴する意味、職員の階級体系、そして組織図について詳しく掘り下げてみましょう。
エヴァ特務機関NERV(ネルフ)の目的は？
ネルフの表向きの目的は２つ
NERV（ネルフ）は、国連に直属する非公開の超法規組織で、正式には「国際連合直属非公開組織NERV」という名称を持っています。超法規組織とは、通常の法律の規定を超えて特別な権限を行使できる組織であり、ネルフは使徒の撃退などにおいて広範な権限を持つ特殊な存在です。物語の中では、国連と日本政府から使徒の討伐に関する指揮権が委任されていることが示唆されています。
NERVの主要な使命は、人類を脅かす使徒を排除し、また、使徒との接触によって引き起こされる可能性のあるサード・インパクト（人類の存亡にかかわる大災害）を未然に防ぐことです。このために、NERVは人型兵器であるエヴァンゲリオンを運用しています。
NERVの組織はいくつかの部署に分かれており、それぞれ司令部、戦術班、技術班、広報班などが存在します。司令部は使徒の討伐に関する方針を決定し、戦術班は使徒の撃退作戦を指揮し、エヴァのパイロットに指示を出し、技術班はエヴァのメンテナンスを担当しています。
これらがNERVの主要な役割や目的となります。
ネルフの真の目的は人類補完計画
ネルフの目的は前述のとおり、使徒の撃退とサード・インパクトの防止です。
しかし、これらは表向きの目的であり、実際の目的は上層部のSEELE（ゼーレ）が進める「人類補完計画」の実行です。ネルフは事実上、ゼーレの下部組織として機能し、ゼーレの指示に従って行動しています。この「人類補完計画」について知っているのは、ゼーレからの指令を受ける総司令官ゲンドウやその側近である冬月コウゾウなどごく一部の人間だけです。
なぜゼーレがこの計画を進めているかというと、作中で「死海文書」と呼ばれるものが発見され、その中に人類の運命が記されており、その運命を回避するために人間が完全な存在に進化する必要があると考えているからです。この計画が実行されれば、個々の人間は存在としての個性を失い、単一の集合意識となり、罪や争い、不安や恐怖、死などの悩み事から解放されます。
要するに、個々の人間が不完全さから生じる罪や争い、傷つけ合う行為、不安や恐怖から解放され、意識や感情を共有することでより完全な存在になるという考えです。
ただし、ゲンドウと冬月が企てているのは、ゼーレの人類補完計画とは異なる計画です。それは、人類補完計画を利用してゲンドウの亡き妻であるユイと再会することです。この詳細については別の記事で詳しく説明します。
また、ネルフという名前には意味が込められており、ドイツ語で「神経」を意味します。さらに、ネルフの前身組織は「ゲヒルン（Gehirn）」と呼ばれ、これはドイツ語で「頭脳」や「脳髄」を指します。上層部のSEELEは「ゼーレ」と呼ばれ、これは「魂」や「霊魂」を指します。これらの名前は、組織の性格や役割を象徴するものとして選ばれています。
ネルフのロゴの意味
ネルフのロゴは、以下の構成要素から成り立っており、各要素には特別な意味が込められています。
組織名 (NERV)
ネルフの正式名称は「NEO EARTH OF RETARN VERERATION TEAM」の略称で、この名前には「EARTH」（地球）、 「RETURN」（帰還）、おそらく「VENERATION」（尊敬）といった英単語が含まれていると思われます。しかし、これらの単語が正確なスペルでないか、欠けているのは、作中のテーマと関連しています。人間が不完全であること、不完全な人間が完全な世界や人類補完計画を求める皮肉を示唆している可能性があります。
ロゴの半分の葉
この葉っぱはイチジクの葉で、旧約聖書の失楽園のエピソードに由来しています。アダムとイブが神から禁じられた樹の実を食べたことで知恵を得、裸でいることを恥じ、イチジクの葉で身を隠したとされています。ネルフのロゴがイチジクの葉であることは、人間が知恵の実に由来する生物であり、同時に生命の実を持っていないことを象徴しています。
ロゴの下部の文言
ロゴの下部には「GOD’S IN HIS HEAVEN.ALL’S RIGHT WITH THE WORLD.」と書かれています。
これはロバート・ブラウニングの詩「ピッパが通る」からの引用で、「神は天におり、世界はすべて正しい」という意味です。
この文言は、ネルフの活動と人類補完計画に対する哲学的な側面を強調するものと考えられます。
ネルフ職員階級とキャラクターの関係・相関図
ネルフの職員階級
ネルフの職員の階級は以下の通りです。
碇ゲンドウ：総司令官
冬月コウゾウ：副司令官
葛城ミサト：一尉（第拾弐話で三佐に昇格）
赤木リツコ：技術班に所属しているため、階級なし
加持リョウジ：諜報員に所属しているため、階級なし
伊吹マヤ：二尉
青葉シゲル：二尉
日向マコト：二尉
ネルフの階級制度は、自衛隊の方式を採用していると考えられます。自衛隊の階級制度は以下の通りです。
- 将官：幕僚長（大将）→将（中将）→将補（少将）
- 佐官：一佐（大佐）→二佐（中佐）→三佐（少佐）
- 尉官：一尉（大尉）→二尉（中尉）→三尉（少尉）→准尉
- 曹：曹長→一曹→二曹（軍曹）→三曹（伍長）
- 士：士長（上等兵）→一士（一等兵）→二士（二等兵）
ミサトが佐官の階級に所属し、現場で戦闘を指揮する役割を果たすことから、彼女の階級は適切なものと考えられます。
登場人物とネルフの階級・役職
作中に登場するネルフの主要な職員の名前と役職または所属部署です（TVアニメシリーズに基づく情報に基づいています）。
- 総司令官: 碇ゲンドウ
- 副司令官: 冬月コウゾウ
- 戦術作戦部作戦局第一課: 葛城ミサト
- 技術開発部技術局第一課: 赤木リツコ
- 特殊監査部所属の諜報員（新劇場版ではネルフの主席監察官）: 加持リョウジ
- 技術開発部技術局一課: 伊吹マヤ
- 中央作戦司令室付: 青葉シゲル
- 中央作戦司令部作戦局第一課: 日向マコト
シンジ、レイ、アスカはネルフに所属していますが、彼らはエヴァのパイロットとしての役割を果たしており、部署に所属しているという意味では職員とは異なります。
ネルフ職員キャラの関係・相関図
基本的に部下同士の関係性は特筆すべき点がなく、ここではゲンドウとミサトに焦点を当てて関係性が変わる人物について説明します。
・碇ゲンドウ
冬月コウゾウ：部下。大学時代の教授
葛城ミサト：部下
赤木リツコ：部下
加持リョウジ：部下（監視されている）
伊吹マヤ：部下
青葉シゲル：部下
日向マコト：部下
・葛城ミサト
碇ゲンドウ、冬月コウゾウ：上官
赤木リツコ：大学時代の友人
加持リョウジ：元恋人
伊吹マヤ、青葉シゲル、日向マコト：部下
大学時代の教授や友人、元恋人が同じ職場にいると、関係性が複雑であり、コミュニケーションがとりやすい一方で、紛争が起きた際には複雑な事態に発展しやすい職場環境と言えるでしょう
