人気漫画&アニメ『鬼滅の刃』の中でも残虐なシーンの一つとして「下弦の鬼はなぜ弱いのか?」と鬼舞辻無残が鬼たちを殺していく場面があります。
なぜ突如として下弦の鬼たちの解体(処刑)をしたのでしょうか?
下弦の鬼はなぜ弱いのか?鬼滅の刃考察
無惨は「なぜそれほど下弦は弱い」と下弦の鬼6匹に対して言い放ちますが、もともとは無惨が生み出した鬼たち。
弱い理由は下弦の鬼たちを作り出した無惨が一番知っているはずなので「下弦の鬼はなぜ弱い」発言は相当な嫌味・皮肉にも思えます。
なぜ下弦の鬼は弱いのか?を考察して解説・まとめてみました。
十二鬼月の制度・下弦の鬼の歴史が短いため
鬼滅の刃の作品内でも語られていますが、鬼舞辻無惨は平安時代から鬼として生き続けていました。
しかし、十二鬼月を作り始めたのは100年~200年前からと歴史が浅いです。制度としてはまだ完璧ではない状態・試験段階ともいえます。
そのため下弦の伍・累が殺されたことがきっかけで「下弦の鬼は弱すぎるので要らない」と判断を下したと見て取れます。
下弦の鬼は実際に弱い?強さはどれくらいなのか?
上弦の鬼・陸一人で下弦の鬼6人でも相手にならないレベルといわれています。
上弦の鬼一人(一匹)で事足りる状態なので「弱い」といえます。
向上心のある下弦の鬼が出てこなかった
作中でも、無残に呼び出された十二鬼月・下弦の鬼たちが、今の立場に成れたことに満足して向上心が見られない鬼の心理が伺えました。
人間を食べれば食べるほど鬼として強くなれる、さらに能力・力のある人間の食べればなおのこと。
ですが鬼殺隊や柱に果敢に挑まない下弦の鬼がいる=今以上の強さを見込めない点が、下弦の鬼の弱さの原因でもあります。
下弦の鬼を解体した理由
下弦の鬼が弱いとはいえ、普通の鬼に比べたら強い優秀な鬼たちです。あえてわざわざ殺す理由は何か?を考えると「普通の鬼もいなくてもいい・消してしまっていいのでは?」となりますよね。
なかなか納得いかない「下弦の鬼の解体」ですが、無惨の心理状態が下弦の鬼解体に関わってくるので理由を整理しました。
100年以上も柱を一人も倒せていない
先にも述べたとおり、下弦の鬼たちは向上心がある鬼が出てこない上に、柱たちにすぐ殺されたり、柱たちに殺されたくないと鬼殺隊から逃げ隠れている鬼がいたりします。
無惨からみて全然役に立っていないため解体はやむを得ずと思われます。
炭治郎の耳飾りと存在への危機感
下弦の鬼が使えない上に、無惨の目的である「日の光の克服」につながる情報も青い彼岸花も見つからない…という状況の中、無惨は街中で竈門炭治郎に見つかってしまいます。
竈門炭治郎は、過去に自分を追い詰めた男が身につけていたものと同じ「耳飾り」をしていました。
無惨としては、嫌な相手のため、さっさと殺してしまいたくて矢琶羽と朱紗丸を炭治郎殺害へと走らせますが、2匹の鬼はしくじってしまいます。
無惨としては作戦が上手くいかずイライラとストレスが溜まるとともに危機感が溜まっていくような状態でした。
お気に入りの下弦の鬼・累が死亡したため
下弦の鬼の解体シーンは、まさに鬼舞辻無惨の無残な姿を象徴した場面です。
下弦の鬼が弱いからと解体する直前、無残のお気に入りの鬼・累が水柱・冨岡義勇によって倒されてしまいます。
下弦の鬼たちに頭を垂れさせ、何を言っても処分していく無残の様子はまさに理不尽に見えます。
同様に「お気に入りの累が倒されたから」八つ当たり・イライラが募って下弦の鬼たちで憂さ晴らしをしているとしか思えない状態でした。
まとめ:下弦の鬼はなぜ弱いのか?は無惨のパワハラ会議発言が理由
下弦の鬼たちが無惨に集められた時点で解体・処分決定は決まったようなものでした。
鬼滅ファンの間では、無惨と下弦の鬼たちの関係と様子を「ブラック上司に殺された社畜」に例えられたりしていました。
下弦の鬼は鬼界隈の中でも一応「選ばれし鬼」なので、上弦まではいかなくてもソコソコ強い鬼なのに八つ当たりのように処分してしまう無惨の様子は「無能上司」とも言われたりしています。
パワハラ会議のような状況の中、下弦の壱の魘夢(えんむ)だけが生き残りましたが、ひとえに無惨が「面白い」と思ったから。
累がお気に入り、という理由で下弦の鬼たちがパワハラじみた処刑を受けた点を踏まえると、無惨は何かしら「能力の高さとともに思考が面白い存在が好き」なのかもしれませんね。